
以前、子供の学校の手続きに行ったときの事。
学校の事務室で、椅子に座って入学手続きをしていたら、娘が小声で「パパ」と言って、入り口の方向を指さした。
その方向を見ると、外から、大ネズミが部屋に入って来ていた。
マウスというよりは、ラットと言ったほうがいいくらいの大ネズミである。
そのうち、学校の職員も、そのネズミに気づいて、キャーキャー騒ぎ出して、誰かを呼びに行った。
しばらくして、用務員のおじさんらしき人が、二頭の犬を連れて来た。
この学校で飼っている番犬だろうか。
しかし、ネズミを退治するなら、猫だろう。犬にネズミ退治なんかできるのかと思った。
二頭の犬が部屋に入って来て、部屋の中をうろうろして何かを探していたが、そのうち、一頭の犬は何もないと思ったのか、外に出ていった。
しばらくして、残ったもう一頭の犬が、本棚に隠れていたネズミを見つけ出し、口に咥えて出てきた。
口にくわえたネズミを床に置いたり、また口にくわえたりを繰り返していたので、遊んでいるのかと思ったら、最後にぐったりして動かなくなったネズミを床に置いて、外に出ていった。
番犬としてちゃんと訓練されているようで、ネズミを噛み殺してしまったようだ。
犬がネズミを退治できるとは、知らなかった。